またたび猫はちこ①‘09出会い
頬を撫でる風がひんやりして来ました
今日、地元の男体山という山は初冠雪だったそうです
初冠雪というのは、宇都宮気象台から目視で山に雪や霜が積もり、白く見えたら初冠雪と発表するとニュースでやっていました
あらゆるものがデジタルな世の中、目視で発表するというアナログさ加減にグッと来ました
という事で、新シリーズやなぎぃの“またたび猫はちこ”はじまりはじまり〜
出会いは突然に
トレンディドラマ(死語?)の様なサブタイトルですが、はちことの出会いは正に突然でした
こちらが、サビ猫のはちこ
2009年5月初旬やなぎぃは職場の入り口で何処からか聞こえてくる鳴き声に耳をすましました
「ミー、ミーミー」
鳴き声の方へ行くと、小さなダンボール箱があります
どうやらこの中から鳴き声が聞こえてくる様です
そっとやなぎぃは箱を開きました
すると小さなダンボール箱の中には、子猫達が身を寄せ合って入っていました
子猫達の体はとても小さく、目も開いていなければ、へその緒まで付けていました
子猫達の数は8匹
この中の1匹がはちこでした
状況からして、捨て猫なのは間違いないとやなぎぃは思いました
5月とはいえ、まだまだ朝晩は冷え込みます
このまま置いておくことも出来ないので、会社の休憩室へ運びました
「さて、どうしたものか?」
出社してきたスタッフみんなで相談です
「里親を探すにも、まだ小さすぎて難しいですよ」
「これだけ小さな子猫の場合ミルクの間隔は3時間おきですね」
「寒いと風邪ひいてしまうから、ヒーターで温めてあげましょう」
猫を飼っているスタッフや、飼っていたスタッフの意見に耳を傾けました
やなぎぃは当時、ワンちゃんは飼っていましたがネコちゃんの飼育経験はありませんでした
「3時間おき?ということは、夜も起きてミルクあげないとならないんですね、、、」
動物好きなやさしいスタッフが多い職場だったので
「みんなで保護して里親に出せる様になるまで育てましょう!」
という事になりました
「よかったね、子猫達〜」
子育ては大変だ
日中は、会社の休憩室に子猫達を置いて、お昼休憩の時や午後の休憩の時に交代でミルクを飲ませました
小さな子猫は、3時間おきにミルクを飲ませる必要があるため、夜は交代で自宅に連れて帰り出来る限り夜中にもミルクをあげられる様に、若手のスタッフ中心に面倒を見てくれていました
しかし、4〜5日が経った頃には
「ゴメンなさい、夜起きられませんでした」
「連れて帰るのは、結構大変ですね」
「ごめんなさい、明日は出掛ける予定があるので、今日は連れて帰れません」
などの声も出てきてしまいました
仕方のない事です
それだけ、子育ては大変ということです
母は強しと思ったりしました
意を決して進言
夜に子猫達を会社から連れて帰り、夜中にミルクをあげ、朝は子猫達と出社する事は、とても大変な事です
スタッフ達にも疲れが見えてきていました
GW期間は、ただでさえ忙しいから余計です
元々は、やなぎぃが拾ってきた子猫達
そこでこう、進言しました
「今日からは、俺(やなぎぃ)の家で子猫達が里親に出せる様になるまで育てる事にします」
こうして、子猫達の子育ての日々が始まる事になり、はちこ(まだ名前は無い)も初めて家に来る事になりました
では、また。